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時には資格を取得したことで、恥ずかしめに合うこともある
20250519 vol.21 10WILL代表 丹原 今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。
「キャリアコンサルタント」という資格は、国家資格ということで何か取得していると、時に「箔が付く」と勘違いする人がいて、5年後に更新講習を
受けずに、資格を失効される方も結構おられます。確かに、この資格を取得して、何も自身に役立たなかったと感じたら、お金もかかることなので、
更新しないかもしれませんね(汗)💦
でも、私は今までの相談者の関わりで、こんな素晴らしい資格はないと思いますし、自身の人生にとっての大きな修行につながることを理解いたしま
した。周りの方にも論理的に説明できるところまで来た(と、思っています)
まあ、それは活用しているからであって、実際に取得しても活用していないと、段々人に取得していることも恥ずかしくなって言えないですよね💦
よく転職のための履歴書・職務経歴書を見させていただきますと、資格・免許のところがあまり記載することがない方がおられて、「何か資格・免
許はございませんか?」とお聞きすると、簿記2級はあるのですが、と濁された言い方をされるので、「え!?すごいじゃないですか。なぜ、書かない
のですか?」とお聞きすると、商業高校出身で、その時に学校から取らされて、もう何十年も経つので忘れました。だから、書くと聞かれると恥ずか
しいので、書きたくないとのこと。
その気持ちはわかる!
例えば、私も貿易実務の資格で恥をかいたことがあります。
今から15年前、当時製造メーカーで、営業をしているとタイへ商品を輸出する話が舞い込んで来ました。実は、国外のビジネスにもチャレンジした
いと念じていた私は舞い上がりました!まさに「念ずれば花開く」です。話が反れました。すみません。
で、商社の協力のもと、タイの大手のセントラル百貨店に卸す段取りをしていたわけですが、当時の社長から「誰が貿易をやるんや?」と質問された
ので、私ですと答えると、はあ?と驚いた態度の後、何もしらないお前では無理やろ!といった鼻で笑う感じでその場を去って行かれました。
これには腹が立ち、今に見てろよ!とばかりに勉強しなければと考え、すぐさま調べてみると<貿易実務>という資格を知りました。臥薪嘗胆、悔し
さで、見事合格!基本的なことを学んでいざ輸出!ということで、第1回目の輸出、タイのテレビ局を、セントラル百貨店に取材で呼んで、私も出演し
て売り込みましたが、為替で商品の値段が高く、あまり売れず。今度は、そういったことも勘案して、いざ出荷という段階で、何と東日本大震災!
今度は、福島の原発事故で、放射能問題が勃発して、輸出に放射能検査が必要になり、経費のアップでとても売れる値段ではなくなるので、結局断念
しました。こうして、その当時、不思議と韓国・中国・ネパールなど数か国から話が舞い込み、本当に念ずれば思う方向に流れるんだと喜んでいたの
ですが、すべて放射能問題で流れてしまいました。
それから、約10年。31年勤めた会社を後にして転職を決意して、書類に向かい資格・免許の欄に<貿易実務>を記載すると、やはり貿易について
聞かれるので、記載を辞めた経緯があります。貿易やってました!という方に、知ってるよねと言わんばかりに会話が進み恥をかいた次第です。
まあ、今は(貿易は)必要もないので記載する意味はないのですが、ただ求職者で、貿易事務をしたいという女性がおられて、キャリコンとしてどう
勉強したらいいか聞かれた時に、<貿易実務>の資格を紹介できたことは、少し役に立ちましたが…
キャリアコンサルタントの話に戻りますが、「人に関わる資格」であり、相談者のキャリアをアシストする役目ゆえ、日々あらゆる角度からの勉強が
必要であり、また土台となるスキルは、一番は傾聴なので、しっかりと相談者の主訴を汲み取って関われるように日々メンテナンスをすることが大切
であると思います。出ないと、「え?本当に国家資格を持っているの?」と恥をかくことのないようにしたいと毎回、身を引き締めております。