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「キャリア相談」の発想がない日本人
20250609 vol.24  10WILL代表 丹原  今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。


先週の続きですが、海外と比較すると日本人で「キャリア相談」をするといった概念が、そもそもないように思います。実は私も御多分に漏れず、

大学を卒業後、ずっと一社のみで約31年働いてきましたので、まず辞める・転職するといったことをほとんど考えたことがなかったのが現実です。

私が就職したのは1987年で、まだ「終身雇用」「新卒一括採用」「年功序列」の時代。見本(ロールモデル)となる辞める・転職する先輩・同期が

少なかった時代で、辞める選択の前に、総務に部署移動を願う人がいる感じでした。まあ、離職率も低かったので、いい会社だったと思います。

ところが20年前あたりから、会社も時代の波で「年功序列」が壊れ、少し殺伐としてきたように思いました。上下関係が変化したように思います。

おまけにコロナ化で、オンライン勤務によりさらに希薄化してと思われます。現に、新卒1~2年の離職した若者が、誰にも相談していないという人が

圧倒的に多かったイメージです。(公務では、データなど取ってはいけないので、あくまでも肌感覚です)

そして、「年功序列」「新卒一括採用」も、もうじき終焉を迎えるだろうと皆さん、感じていると思います。少子化もそうですが、これだけ若者の売

り手市場で転職者も増えると、冷静に考えれば「新卒一括採用」で、社員教育する効率や愛社精神にうたって、長く働いてもらうことが逆に、「年功

序列」で仕事の出来ない社員にしがみつかれるより、海外と同じく能力主義に移行して、生き残れをかけないと世界の投資家から相手にされないのは

明白です。また、もうすぐ迎える宴の終焉は、売り手市場ではなく、実力主義になり、実力をつける意味で、逆に若者がしがみつく可能性もあり、そ

うなると、ベテランの転職が大変になります。どうしていいかわからないからです。

当然です。とりあえず、社会人のイメージは、0円で登録してマッチングしてくれた企業への応募か、ハローワークで登録して仕事を探してもらうか

考える方が大勢を占めていると思います。

でもこれが、人生の失敗する人が陥る考え方で、株の世界の格言でも「人の行く裏に道あり花の山」で、人と同じ道を行くなら、人と違う人(人と違

う突出した能力のある人)でないと上手くいかず、普通だと思うなら、まず自身の強みを知ることから始めることをお勧めします!

ただ1万人の相談を受けたきた私の感想は、8割いや下手したら9割の方が、「自身の強み」を書類に表現できていないことを知りました。

またごく一握りの人はわかっているけれど、どうアピールしたらいいかわからず相談しに来られます。

そうです。どんな優秀な人でも、自分が鏡に映る自分が、真逆であることを認識している人はまれであり、それは難しいことなのです。

だから人生が上手くいく人は知っているのです。自身と違う見方をしてくれる他人に意見を聞くのです。特に諫言を言ってくれる人はほとんどいない

ので、見つけることは難しく、また受け止めることが出来る人は稀なのです。

帰結しますと、「キャリア相談」の要諦は、自分の強みを見つけることにあり、それは他人の力を借りることにあるということです。

これから、残念ながら日本も退職金などで社員を縛ることが弱くなり、日本も退職させることが出来るように法が変わることでしょう。

そうなったら、今のうちにこれに気づいたもの勝ちだと思います。