10WILLロゴ
blog

ブログ

blog
還暦を迎えて「耳に従う」
20250630 vol.27  10WILL代表 丹原  今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。


ついに今日、還暦を迎えました。齢60とは、正直「あれ?そんなに生きてきたんだあ」と驚いております。

それほど、60歳に実感がありません。自身が子供の頃、50歳過ぎたら初老で、60歳はかなりのお年寄りというイメージがありました。

だから、自分でお年寄りの感覚はないので、乗り物で席を譲られるものならショックかもしれません。今のところありませんが…(笑)

私が公務で相談窓口で勤務している時に、50歳が年齢の捉え方のターニングポイントかなと感じておりました。若々しく見える方と、えらく老けて

見える方がおられて、この差は何なんだろう?と考えておりました。すると気づいたことがあり、若々しく見える方は”まだ”という言葉を、老けて見

える方は”もう”という言葉を使われていました。つまりこうです。

まだ50歳なので、こんなことも、あんなことも出来ますよね!」と。そして老けて見える方が「50歳だから、無理ですよね!?」と。

これが、”まだ”と”もう”の使い方で、言葉は言霊。そのまま、その方の表情な雰囲気に出ておられました。そのうち、見た
だけでどちらの言葉を使わ

れるか、大体わかるほどです。それほど、中身(考え方)が外見に反映していることがわかりました。ということは逆に、考え方が変われば人生が変

わるといっても過言ではないということです。

そこで思い出される言葉に、

「心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われ

ば、運命が変わる。運命が変われば人生が変わる」

で、この言葉を唱和する(考え方を変える)ことで、私も大きく人生が変わったと思います。ですから、たまに自分が自分でない感覚にとらわれるこ

とがあり、以前の自分ならこんなことはしなかったということを感じる瞬間があります。

60を過ぎると、いつ死ぬかわかりません。現にすでに周りの大切な方を何人も亡くしました。だから私は、60代になって「己を捨てて、周りの多

くの人の役に立つよう毎日を過ごす。」をモットーに、50代後半から心がけてきました。

そうすると見えてきましたのは、逆に周りの方々に支えられているということで、役に立つよりも助けていただいていることに気づかされることが

多くなりました。30,40代なら、人と張り合ったり、自分を大きく見せようとしたり承認欲求も人並みにあったと思いますが、この年になると、

不思議とそのような気持ちより、自分にない能力は、頭を下げてお借りすればいいと思えるようになりました。

気づくと、「ありがとうございます」という言葉と、心が感謝の念に満たされて、とても幸せな気持ちに包まれておりました。

何でも出来ると錯覚する30,40代。人生の折り返しの50代では、自分の器が見えてきます。そして天命を知ります。ではそれ以上、人として器

は大きくならないのかというと、そうではなく、今度は多くの方から多くのコト(価値観)を吸収する必要があります。

私は、30代より40代、そして50代と見えている世界が確実に変わりました。今、60代を迎えるにあたって、その年代の人たちの発言に触れて

本当に勉強になります。今人との関わり(相手を慮る言動)が出来れば、出世していたなと、自身の40代の人間の器の小ささを痛感しております。

ただこれも運命なので、そのおかげ(転職)で素晴らしい人たちと出逢えましたので、導かれていると喜んでおります。

今は20~70代の多くの方々と、日々50人ほどの方と毎日メールやLINEのやり取りをしておりますが、本当に十人十色で、人の価値観や世代観で

これだけ違うんだと驚いております。

年を取ることは決して辛いことではなく、むしろ年齢が上がれば、器の大きな方と接するとさらなる自身の成長を求めて、己を研こうとします。

私は、人間の器とは何かを30代から意識してきましたが、残念ながらどうやったら大きくなるのかわかりませんでした。そして今こう考えます。

それは、多くの人の価値観に触れて吸収することだと!それが、己を捨てて相手を受け入れるということだと!!

ただ、自身の大切にしている価値観を捨てるという意味ではありません。また相手に価値観を押し付けるということでもありません。エゴを捨てると

いう意味です。そして、相手の価値観に触れるということで全面、妄信するということでもありません。

また、相手(他人)が助言や意見を言ってくれたら、素直に聞き入れる姿勢が大事であると思います。

今、年を取ることにワクワクしています。毎日があっという間に過ぎるほど多忙ですが、楽しくて仕方がありません。

今から50代の始まりと思って、頑張りたいと思います。