blog
第29回CC実技試験対策の対応から気づいたこと
20250804 vol.32 10WILL代表 丹原 今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。
第29回のキャリアコンサルタントの試験も終わり、合格発表を待つのみですが、学科以外は答えが公表されることはないので、受験生には発表まで
待つ時間が長く感じますよね💦
それでは、今回につきましても、私自身が勉強になりましたことを少し書かせていただきます。
キャリアコンサルタントの試験は、年に3回実施されて毎回数十人、年100人を超える方と接するわけですが、接する度にいつも新しいことを気づか
せてもらっています。まさに「教えることは教わること」であり、「真理を探究」しているのを実感しております。
受験生の方に、「キャリア相談」の本質について説明する際に、必ず「自己理解」と「仕事理解」が相談者のテーマですとお話いたします。
ロープレが終わり、口頭試問を受験生に語っていただくと、ほとんどの方が口頭試問について理解されておられません。
だから実際の実技面接試験に合格しても、正直本当の「キャリア相談」をするとなっても我流となっていまい、本質を理解しないまま「出来たつも
り」の方が大半のように思います。偉そうに語る私ですら、最初は怪しかったです。
(コロナ禍だったもので)毎日、多い日で「キャリア相談」を約25回ほどすると、帰宅すると椅子に座った瞬間、眠りこけてしまうほど脳が疲労して
おりました。まさに修行の日々だったと思います。そいてその経験を積んだ後に現在、受験生と関わりその経験(暗黙知)をもとに、受験生の質問に
答えることで、頭の中で体系化(形式知)へと置き換わっていきました。
そこで、受験生に相談者の話の聴き方(傾聴の仕方)として、「キャリア相談」なので、必ず「自己理解」「仕事理解」の不足があると、ご説明させ
ていただき、この相談のどこが「自己理解」「仕事理解」不足か尋ねると、皆さん一様に「仕事理解」不足については、即答されるのですが、なぜか
「自己理解」不足については、上手く答えることができない方が多いことに気づきました。
これが「キャリア相談」における、また「働く」上で、世の皆さんの問題点に気づきました。いわゆる「仕事理解」不足は、コインの表であれば、
「自己理解」不足は、まさにコインの裏側。つまり表裏一体であることに、教えているうちに気づきました。
相談者は、仕事(キャリア)に関する何らかの悩み事(事柄・事象)が発生して、これをご本人はどう捉えているかです。そして、その事柄や事象に
ついて関係する方が、その相談者をどう捉えているかで、それをご本人が見ている世界と、相手がどう見ているのかのズレが原因で、【認知の歪み】
を起こして、ストレスや精神的な問題を抱えてしまっております。
だから、キャリアコンサルタント(受験生)は、その両方からの視点で、【中庸】で捉えないと見えてこないのです。
そのためには、相談者の主訴をしっかりと理解する傾聴が出来て初めて相談者と自己一致して、悩みに共感できると思います。
ただ、傾聴して事柄・事象についての関係者が、相談者をどう見ているかを、思い込みではなく相談者の立場から客観的に捉えることが出来ると、
「自己理解」不足が見えてきます。そうすると、それが問題点の見立てとなり今後どう関わるかで「方策の実行」について言及することが出来て口頭
試問へとつながっていきます。
いや、それはわかっているけれど、具体的にどう関わり、口頭試問で言葉にするのか?と、受験生の方から聞こえて来そうですね💦
それを具体的に理解するのに必要なのが「暗黙知」いわゆる経験から考察すると理解度が増します。
では、10WILLの講座でお逢いしましょう。