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「中庸」が人の器を大きくする
20250818 vol.34 10WILL代表 丹原 今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。
先日、知人とお酒を飲んでいると、その方が昔営業の仕事をしている時に、総務・人事が営業マンたちに研修を企画して実施するが、子供だましと
バカにしていたとのこと。確かに、今まで多くの会社の営業マンは「同じことを言っていたな」と思い出す。異口同音、「スタッフ部門は楽でいいな
あ」と!自分たちは、毎月、売上・利益予算に追われて、遊びのような研修なんかやったところで、売上は出来ないと考えている。だから、スタッフ
部門をバカにする。またある方は、営業から外れて事務職に人事が出ると、会社からお払い箱になったような気分になりメンタルをやられたと…
その知人の方は、スタッフ部門をバカにしていたが、転職の際に総務・人事の部門の配属となり、その仕事をやってみて、また部門のみんなと働いて
みて、その人達の”縁の下の力持ち”を知って、初めて営業マンのサポートを日頃からしてくれるスタッフ部門のお陰で、外に出て営業活動が出来てい
たことを思い知ったそうです。外出すると経費処理や伝票整理など、細々の業務が発生するが、会社によっては営業に専念できるように、しっかりと
したスタッフ部門を置いているところもある。(あくまでも会社によってですが…)
そんな中、業績を上げた営業マンで中には、天狗になって「俺が会社を背負っている!みんなの給料を稼いでいる!!」と傲慢になる人もいます。
小売りの販売店(ショップ)でも、売上を作る人気販売員で、売るだけでバックの仕事は、他の者にやらせて知らんぷりといった人も存在するのも
事実。販売店では勤務する人数が少ないので、必ずもめる。バックで売れた商品に整理や補充、店舗の掃除やディスプレイなど、細々した仕事を常
日頃、頑張ってやっていても、人気販売員の傲慢な態度には辟易として、何か事が起こると争いごとが勃発する。
それもすべて、自己中心的な考えから起こるこで、いわゆる「中庸」で、みんなが物事を捉えて言動していると、そこには相手を慮る気持ちと感謝し
か生まれてこないので、争いごとは当然起こらない。
「中庸」とは、相手の立場に立って物事を見る(捉える)ことによって、相手がどう考えて行動しているかを理解することが出来る。
そうすると、先ほどの知人の方の転職で、スタッフ部門を経験して初めて、その人たちの仕事の大切さと感謝が生まれ、また今度は今までやってきた
営業の大変さまた問題点も見えてくる。これが「人の器」なんだと、この歳になったやっと理解できました。
人の器を大きくすることが、この世での修行であるとつくづく感じさせられる。そのためには、日々「中庸」で、物事を捉えましょう。

