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幸せは「感謝」から…
20250929   vol.40 10WILL代表 丹原  今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。


2013年の東京オリンピック招致のプレゼンテーションで、滝川クリステルさんが、IOC総会で披露したスピーチで「お・も・て・な・し」という言葉

を使って話題になりました。日本人は、「おもてなし」を受けると、まずは心からの感謝を伝えます。それが日本の美徳であると、私も心から思って

おりました。それから、12年―  日本人にとって当たり前のことが、今はどうでしょうか?


実は、現在第30回のキャリアコンサルタントの実技面接試験対策を開いておりまして、多くの方がご利用いただきロープレに打ち込まれ開眼されて

いくのを見ると、とても温かい気持ちになります。そんなある時、知人も試験に臨むということで、ロープレ練習でフィードバックをしていると、

確かに、1万人の本物の「キャリア相談」をしてきたからこそ、CL役に返す質問の言葉の自然さや、流暢に出てくることに納得されいました。

最近、CLの相談内容を分析してパターン化して、それに返す質問・言葉を学ぶといった学習法を指導する試験対策のところもあると聞きますが、私は

それはただの試験対策であって、たとえ試験に合格しても役に立たないということを、相談事に臨んできたからこそ通用しないと断言します。それ

なら、それこそAIロボットの方が、よっぽど有能だと思います。学習するボキャブラリーの数の多さでは勝てないからです。ただ、人ほそれこそ十人

十色、百人百様で、その人は唯一無二の存在で、誰一人として同じ人間はいないので、それを体系化して学習するということは、受容と共感のない無

味乾燥な関わりになることを理解していないのでしょう。

だから、受容と共感を五感のすべてを研ぎ澄まして、人に関わることが尊いのであり、自然な言葉がけは、何度も何度も練習することから始まると

思います。ちなみに、私は受験生の時に、すでに退職していて時間もあったので、ロープレを50回は練習しました。当時は、なかなかキャリアコン

サルタントに出逢う機会が少なかった(第13回受験)ので、出逢うと質問攻めにしていました。ただ、合格しただけの方は、的確な返答が出来ない

事も知りました。経験に勝るものはないことも!(だから、せめて20~30回は練習する必要があると確信しています。)


その知人が、百貨店の試食も、食べてみないと美味しさがわからないから、一度無料で受験生仲間にロープレ1回やってもらうことは出来ないかと、

打診されて1回2,900円を無料で、オンラインで受けることにしました。10WILLメンバーのキャリアコンサルタントの方でも特に心優しい方々が、快

く引き受けてくださり、開催する運びとなりました。無料ということで、初めての方が10人と、以前10WILLの講座を受講されたかた、6名で計16

の受験生と、キャリコン8名と私の全員の25名の参加でやりました。

最初に、私が簡単の「正しいロープレ」について説明して、それからzoomでブレイクルームに分かれて、3名1組でロープレ練習をやりました。

10WILLのキャリコンが、2名の受験生のロープレをフィードバックする形式です。

まとめてくれた知人は、みなさん喜んでおられたとご意見をいただき、こらからのロープレ練習会(有料)についてのご案内を、参加された皆さんに

メールしたところ、なんと一人の人を除いて、無料で受けた人は、誰もお礼の返信もありませんでした。中には、2人ほどブロックされている人が

おられてショックを受けました。逆に対価を払って受講された方は、全員お礼のメールが届き、むしろ無料はどうでもよく、自身の仕事などのスケジ

ュールのことに言及されておられました。今までここ3年近く、本格的に受験生と関わらせていただき、お礼も言われない方が現れたことには驚きを

隠せませんでした。別に全然有料を断っていただいてもよく、むしろ「正直、自分には勉強法として合っていない」という意見などをもらえた方が、

無料でやって良かったと思えたと思います。正直、ブロックする人間に、キャリアコンサルタントの資格を取得をして欲しくないと思いました。なぜ

なら、キャリアコンサルタントにの原点は、「悩んでいる相談者に寄り添うこと」で、今までの受験生の方々は、人間力の高い「人に感謝」の気持ち

を持った方が多かったからです。ですから、関わらせていただき本当に気持ちの言い方が多かったので、今回はショックでした。別に、無料だからお

礼を言え!と言うことではなく、キャリアコンサルタントの素養の問題です。その話を聴いて、メンバーの方が、「そういう方は、無料から無料に渡

り歩き、別に悩んでいる相談者に関わるつもりはなく、ただ肩書が欲しいのでは?」とのこと。だとすれば、悲しい限りです。こんな素晴らしい資格

はないと、私は自負しております。

キャリアコンサルティング協会やそして厚生労働省の方々に感謝しております。なぜなら、「キャリア相談」をして、多くの相談者に、「あなたに

出逢えて良かった」と言われて、涙したことは数知れず。生まれて初めての体験をいっぱいして、なんて幸せなんだろうと常々思っているからです。

その気持ちを少しでも、キャリコン仲間に伝えて多くのキャリコンと共に、「世のため、人のため」にと思ってきたので、そんな受験生が現れたこと

にショックでした。むしろ、そういう人は、もし合格して国家資格キャリアコンサルタントを語ったとしても恥ずかしいことだと知らいないんだと…

ラポールを形成する大切なここにあります。人は見抜きます。気づいていないのは、残念ながら自分だけです。

今回は、違う意味で勉強になりました。まさに「衣食足りて、礼節を知る」を体験した思いです。