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「学ぶ」姿勢
20251006 vol.41 10WILL代表 丹原 今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。
最近、面白いことに気づきました。
1万人の方々に「キャリア相談」をやってきたことから、数年前からキャリアコンサルタントの受験生に、実技面接試験についての講義とロープレ練習
に関わってきました。毎回、関わった受験生の試験の合否の確認と、果たして「教え方」に問題がないかメンテナンスもかねて、受験生の方への聴き
取りから自身の教え方のチェックをしています。毎回、間違いがないことを確認しては、「真理を探究」し続けている自分に安堵しています。
「真理を探究する」とは、人間への関わりへの探求です。養成講座で習う理論家の先生たちは、大半が欧米の先生で、学ぶほどに素晴らしい理論だと
思いますが、日本人(東洋)の精神構造とすべて同じとは思っていない自分もあり、現場(相談者)から学ぶことも大切にしています。
そんな中、最近少しづつ合格率が下がってきていることが気がかりでした。合格された方とお話すると、10WILLの講座とメンバーのキャリアサルタン
トの方々とのロープレを通じて、「キャリア相談」とは何か?を考えるきっかけになって良かったと喜んでいただき、嬉しい限りなのですが、不合格
の方は、実技面接試験の本番までの関わり回数の少なさと、どうも「教え方」が悪いと思われているように感じることがあります。
確かに、「教え方」が万人受けするはずもありませんが、前回のブログでも記載させていただいたのですが、キャリコンの合格者も増えて、無料が蔓
延り価値が下がったのは仕方がないとは思うのですが、それだけなのでしょうか?
それをずーと考えていて、ふと気づいたことがあります。
それは、合格された方の共通項は、合格された方が皆さん、私の呼称を「先生」と呼んでいたことに気づきました。もちろん、私自身は先生という柄
でもないので、呼んで欲しいとは思っていませんが、受験生の方は、勝手にそう呼んでくれておられました。
そこで思い出したのが、私が養成講座に通っていた時に、私のクラスの先生は、私よりも10歳くらい若い女性の方でしたが、私を教えていただく方と
いうことで、当然「○○先生」と呼んでいました。ところが、他のクラスの私より少し年齢の上のおじさんが、同じく自身より年下の女性先生を
「○○さん」と呼んでいて、どこか受験生の方が、先生を見下している感がありました。たぶん、人生経験において自分の方が上だと!端々にそれが
出ていたので、ある時その先生が、そのおじさんに「道であっても絶対に声を掛けない」と言っておられました。感じてたんでしょうね(笑)
教える側が「先生」と呼んで欲しいのではなく、習う、教わる側の「学ぶ」姿勢から、そう呼んでいたんだということに気づかされ、また「先生」と
いう扱いをされる方は、学歴が高い共通項もあることに気づきました。すなわち、学歴が高いイコール「学ぶ」姿勢も高いということですか。
そして同時に、人として謙虚で素直に前向きに関わられるので、ついこちらも教えることに力が入っていました。
こちらも教えることで、「学ぶ」ことが多くあります。ついに「還暦」を迎えましたが、まだまだ勉強です。多くの方から学ばせていただいておりま
す。良いことも悪いことも是、「学び」です。「学ぶ」姿勢の大切さを知りました。

