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真理を探究するとは…
20251027   vol.44 10WILL代表 丹原  今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。


私は、日本経済新聞の「私の履歴書」が好きで読み続けています。キャリアコンサルタントにとって大切な「働くとは」「生きるとは」を、それぞれ

の人生を歩まれているその道のプロの語りの中に真理があるからです。今回は、岡田武史さん(元サッカー日本代表監督)が書かれているのを拝読さ

せていただき、最近お逢いする10WILLメンバーの方々も同じことをおっしゃっていたので書かせていただきます。

岡田さんは、「最近の若い指導者は高度な戦術論は語れる半面、この本質の部分をチームに落とし込むのを不得意にしているようで気になる」と。

メンバーの方々のその道のプロで同じようなことをお話される方々が多いと感じて書きたくなりました。

この本質とは何か?

この前の段落で、岡田さんは、「ランニングの周回では目印のコーンの内側を走る近道を戒めた。”1mぐらいいいか”は球際の1mmの負けにつなが

る。細部をおろそかにする者に運も味方しない。」と語っておられました。

以前、私が公務で元不動産営業マンの男性(30歳手前)の対応をした際に、身なりやスタイルは素晴らしく、よほど自分に自信がおありなのか「営業

は、自慢じゃないですが出来るんです。ただ前の会社のやり方が気に入らなくて…」と足を組みながら、おっしゃっていました。「そうなんですね」

と、キャリコンよろしく無条件の肯定的関心を示して、受容と共感でお話を聴いていました。その男性が15~20分くらい気持ちよく語られ「それじゃ

あ」と言って席を立たれて離席した瞬間、「ないなあ」と私は心の中でつぶやきました。座っていた椅子は曲がったままで、直さずにそのままで去っ

ていかれたのです。私も営業を約30年近くしてきて、商談の場は数え切れず体験してきました。ですが、営業の出来る方の所作で、退出される際に椅

子をそのままにして帰る方を見たことがありません。また公務で出会う方々でも同じです。別に営業どうかではなく、その人の考え方・育ちなど人間

力は、そのような何気ない所作の中に現れると思います。

まさに、「神は細部に宿る」です。

これが日々、何気なく過ごしているけれども、人それぞれに時間の使い方、「学び」方が違うということだと思います。

これが、【真理を探究する】ことに尽きるのだと思います。

人生は長いようで短く、私も60才まで、あっという間でした。

だから、一つの真理を探究するだけでも時間は足りませんが、前回記載した宮本武蔵の残した言葉の「一理に達すれば万法に通ず」は、一つの道理を

深く極めれば、様々な物事の道理や応用も理解できるようになるということが重要だと思いました。