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所有する不幸せ
202511010   vol.46 10WILL代表 丹原  今年は、毎週月曜日にブログを掲載して参ります。


この年(満60才)になると、自身や他の人や社会などを違う角度から眺めることが出来るようになってきます。

昔、私の子供時代は「正義のヒーロー者」が大量に生産され、仮面ライダー、ウルトラマン、キカイダー、マジンガーZなどあげればキリがないほど

で、まさに勧善懲悪の漫画・アニメの影響をもろに受けた世代。だから正義感の強い者が多かったように思います。ところが時代は徐々に正義か悪か

の境目が希薄になり、ガンダムでは敵の死をも描き、スターウォーズは正義が悪に落ちていく世界を描き、また鬼滅の刃の鬼が、人間の頃の悲哀を描

いて見せて考えさせられるようになってきていると思います。進撃の巨人に至っては、いったい何が正義で悪なのか完全にわからなくなってしまい、

勧善懲悪で育った私には、正直当惑いたしました。そういった若者の価値観は、私の頃と違って、逆に世の中を冷静に観ているようにも思います。

また、フェイクニュースも出回り、何が真実かわからなくなっているからこその考え方が生まれているのかもしれません。自身が自身の価値観を醸成

して生きていく必要性があると思われます。そう考えれば、私が歩んできた時代は、なんて単純だったのかとも感じます。バブルの時代も経験して、

働いて稼いで遊んでと、今と比べると躍動感ある生き方をしていたように思います。若い人と話すと、お金を持つイメージがなく、持ったら将来の不

安のためにとりあえず貯金する、才ある若者は投資するといった感じ?まあ、社会保障など、私たちの頃とは比べものにならないほど、税金の割合が

上がっているので、”働けど働けど我が暮らし楽にならず”といったところでしょう…だから、若者に席を譲る時代なのかもしれませんね(笑)

 ところで価値観で言うと、バブル世代の私たちと違って、若者は先ほど書きましたお金を持つイメージが少なく、所有する喜びも低いかもしれませ

ん。車もそうですが、モノを持つ欲求も低いように思います。逆に言うと、若者の方が、私よりも「物質欲では幸せになれないこと」を知っているよ

うにも思います。物質欲は際限がないからです。幸せと感じるのは、心が満たされることで、満たされないということは際限がないので、いつまでも

幸せに感じないということです。つまり物質は所有することによって、心を縛ってしまうことのように思います。昔(いつの時代かは勉強不足で申し

訳ないですが)土地の所有という概念もあまりなく柵を作って、ここから自分の土地といったことはせず、家と外も縁側といったグレイな空間があり

ました。ここに日本人の価値観があると思います。だから持たない(所有しない)幸せがあり、所有してしまうとそれに固執してしまい、そこから不

幸せが生まれることを、昔の人は知っていたかもしれません。そういった流れなのか、最近では【ミニマリスト】なる「何も持たない生活」を志向す

る人たちも現れています。昭和の時代の三種の神器(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫)あたり、一所懸命に働いて手に入れる喜びと、モノを大切にする

気持ちを忘れないことが大切かもしれまんね。

今回お陰様で、キャリアコンサルタント実技面接試験対策が盛況で、時間のない中に慌てて記載して、特にまとまりのない文章となりましたこと、

お詫び申し上げます。