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キャリアコンサルティングとは?
20260223  vol.61 10WILL代表 丹原  毎週月曜日中にブログを掲載


【キャリアコンサルティング】とは?

このことについて、10WILLのメンバーとよく議論します。公務や民間の機関などで、キャリアコンサルティング(キャリア相談)をされている方など

は、確かに「傾聴」は大事だけれど、それだけでは意味がなく、やはり【方策の実行】となる助言・気づきとなる関わりが重要と説かれます。

ですが、私は公務で最初にキャリア相談を行った際に、ベテランのキャリアコンサルタントの方に、全然相談者の話が聞けていないと叱られました。

さっきの関わりは何対何で話が聴けた?と問われて、6対4(相談者6の私が4)と答えると、全然、聴けていない(傾聴できていない)と言われ、

それから頑張って、よし今度は傾聴が出来たと思っていると、まだ7対3ほどと言われ、これでどうだとばかりに必死に聴いても8対2で、まだダメ

とダメ出しをされました。やっと9対1で、ほとんどしゃべらずで、「傾聴」出来るようになってきたと褒められました。でもこの経験はとても素晴

らしく、キャリアコンサルティング協議会の教えである、まず「傾聴」があってはじめて、【キャリアコンサルティング(キャリア相談)】が成立す

ることを学びました。ラポール形成(信頼関係)は、まず相談者の話を聴くことが出来て、初めて成立するからです。いくら助言や気づきを起こす関

わりと言っても、傾聴をして相談者の話を一言一句聞き逃さないようにしてこそ、相談者の悩み(問題)の本質に触れることが出来ると思います。

相談者の中には、本当に機関銃のごとく40~50分、喋りっぱなしの方もおられて、その中に悩みの核となるワード(単語)が飛び出し、そのことを

相談者に伝えると、「え?そんなこと言いました?」「ああ、言いましたね?」と言われて、それが、来談者目的に重要なワードであったり、悩みの

解決のとても重要なワードになる場合もあります。そんなワードで?と思われるかもしれませんが、1万回キャリアコンサルティングをしていると、

何度も経験いたしました。だから、「傾聴」は、【キャリアコンサルティング】にとって基本的な関わりで、これが出来ないと本物ではないと言えま

す。習い事の「守・破・離」の「傾聴」は守です。そしてこれが出来て、初めて相談者に関わることが出来ると思います。会社では、上司と部下が良

くワン・オン・ワンで面談をされますが、部下が面従腹背になるのは、この上司の部下への「傾聴」は、最初の数分で崩れ去り、すぐに指導へと話の

舵を切り、部下はまたかとばかりに愛想笑いや、さも素晴らしいとばかりにうなずく仕草をして、早く切り上げようとするのです。上司は教えてやっ

たとばかりに”したり顔”で面談を終了するが、実は何の進展にもなっていないのかもしれません。それくらい人は、聴いてもらったと感じて初めて、

意見を求めてきます。そこに本当の解決となる対話が生まれるのですが、ただ【キャリアコンサルティング】では、傾聴の後、提案したり指導したり

するのではなく、あくまでも相談者に気づかせることが第一義で、そのために相談者の話を「傾聴」して、その本人の言葉から気づかせることが重要

なのです。それは相談者の心の潜在的な考え、いや答えを本人が実は持っていてそれに触れる感覚です。そうすれば、本人は気づかせてくれた!でも

自身の考えなので、力強く前に進むことが出来ます。靄が晴れるもしくは問題が解決するのです。それでも気づかない場合は、少し助言が必要な場合

があるのも事実です。ですが、その場合でも、出来るだけ相談者本人に気づきを与える関わりをすることが肝要です。


この気づきや助言は、「傾聴」が出来てこそ成立するので、だから「傾聴」は基本中の基本なのです。ちなみに「傾聴」とは、キャリアコンサルタン

トが自身の頭の中を空っぽにする「無」の状態を作り出せるかがカギで、これは残念ながら簡単なことではありません。私も日々、自己研鑽していま

す。ちなみに頭の中を「無」にするということは、【己を捨てる】ということです。まさに坐禅の修行です。坐禅は、結跏趺坐で足を組み、半眼であ

の世とこの世の境に身を置き、ちょうど宇宙空間に漂うイメージと言われますが、この「無」になるには、とんでもなく修行が必要です。ですから、

その「無」が出来ていないと、相談者の話を聴こうにもキャリアコンサルタントが、頭の中に思い込みや決めつけいわゆるアンコンシャスバイアスが

浮かび、挙句誘導したり、提案したり解決に向かう展開をしてしまうのです。これでは「傾聴」どころではありません。

だから「無」になることは難しく、日々修行なのです。私も毎日、頭に経験や知識で思い込みが発生しそうになると、頭の隅に浮かぶことを追いやる

修行をしています。最近、浮かんでも消えるスピードが少しづつ早くなってきました。



そして、「傾聴」がしっかりできれば、初めてキャリアコンサルタントとして、傾聴したことを客観的な捉え方で、相談者に気づかせるように関わる

ことが出来ます。そこから、気づかせたり助言でアシストするためには、キャリアコンサルタントもまた、日々キャリア(働くこと)についてのあら

ゆる学習をして、情報を得てアップデートして臨むことが大切だと思っております。